徹底比較!壁面収納家具

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壁面収納家具の購入で失敗しないためにはまず「プロが教える!壁面収納家具の選び方」をチェック!そしてそれを踏まえたら今度はどんな商品があるのかを知るべし!そうすればきっと、あなたにピッタリな壁面収納家具を見つけることが出来るでしょう。

  • 以下はすべて、価格の単位は千円、寸法の単位はmmです
  • 価格の目安は、幅2700mm、高さ2400mm程度のスペースに、40型TVを置く場合を想定(すべて天井までのトールユニット)
  • 価格の目安は、基本的に定価ではなく実売価で表示
  • 価格の目安は、なるべくサイズオーダーを使わず既製品を組み合わせた場合で算出
  • 価格には、配送料、設置料、施工料、オプション加工料などが必要になる場合があります
  • 情報はすべて2023年11月3日現在に更新済み

圧迫感を抑えた壁面収納

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メーカー
価格目安(千円) 205~215
高さ(mm) 本体:1805
全体:1805
奥行(mm) 450
梁対応 ×
サイズオーダー ×
カラー 3色
敢えて突っ張らず据え置き型でお手頃価格

まずはお手頃価格から。ベルメゾンの「圧迫感を抑えた壁面収納」は天井つっぱり式ではなく、高さ約180cmの据え置き型です。下台は奥行450mmで安定感があるだけでなく、収納量も確保しやすくなっています。上台は奥行を抑えることで圧迫感を減らすだけでなく、本などを収納するのにちょうど良いというメリットも生みます。

こちらの壁面収納家具は低価格ながら、引出内部材には桐を使うなど、かなりシッカリした印象です。総地板(そうじいた)構造ですし、フルスライドレールも装備しています。表面材は天然木ではなく強化プリント紙ですが、最近の強化プリント紙は素人目には天然木と見紛うクオリティーです。

ちなみに、こういう形状の収納家具を一般的にピアノ型とかオルガン型と言います。ともすれば古臭く感じるデザインかもしれませんが、安定感、使い勝手ともに、私は良いと思います。

あたたかみのあるアルダー材の壁面キャビネット

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メーカー 堀田木工所
価格目安(千円) 453~493
高さ(mm) 本体:1800
全体:2250/2380
奥行(mm) 420
梁対応 ×
サイズオーダー ×
カラー 1色
天然木を使った壁面収納家具

続きましてもベルメゾンで、「あたたかみのあるアルダー材の壁面キャビネット」。こちらはアルダー材の家具で有名な堀田木工所のベルメゾン専売モデルとなっています。

堀田木工所は一時期、すえ木工に次ぐメジャーな壁面収納家具メーカーという位置付けでした。しかしながら、最近はそうでもなさそうです。アルダー無垢材を使うことで質感は良いものの、どうしても価格が上がってしまうのがネックなのでしょう。ここ数年のアルダー材の仕入れ価格の高騰も影響しているに違いありません。

ともあれ、こちらは上置きがサイズオーダーではなく、高さ2サイズとなっているのが特徴のひとつと言えます。ちょっと選びにくい感じですね。

薄型壁面収納

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メーカー
価格目安(千円) 298~327
高さ(mm) 本体:1800
全体:2060~2700
奥行(mm) 350
梁対応 ×
サイズオーダー 上置き
カラー 3色
いろいろな点で残念な壁面収納

ディノスで販売している「薄型壁面収納」はメーカー不詳。こちらはディノスでは割りと売れ筋なのかなと思いますが、個人的にはイマイチに感じるところが多いです。

まずテレビボードの囲いの部分がスリムなオープンラックになっているのがダサい。表面材はこちらも強化プリント紙ですが、貼り合わせ方があまり美しくないように思います。このクオリティーで30万円前後というのはちょっと厳しいんじゃないでしょうか。

生活感を隠すリビング壁面収納

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メーカー
価格目安(千円) 400~454
高さ(mm) 本体:1800
全体:2060~2700
奥行(mm) 340/440
梁対応 ×
サイズオーダー 上置き
カラー 3色
多様なラインナップ&お手入れしやすい

お次もディノスで「生活感を隠すリビング壁面収納」。こちらは奥行が2サイズ、テレビを乗せる部分の高さが2サイズ、PCデスクや段違い棚、ミラー扉など、多様なラインナップを揃えていることが大きな特徴となっています。

また、こちらは表面材に熱硬化性樹脂化粧合板やオレフィンシートを使っており、食器棚にしても良さそうなスペックに仕上がっています。天然木に近いというよりはMDFダイレクトプリントに近いツルッとした質感となりますが、汚れに強いのは安心だと思います。価格もそれなりですが。

U-storage(ユーストレージ)

メーカー すえ木工
価格目安(千円) 277~454
高さ(mm) 本体:393/723/888/1690
全体:1890~2890
奥行(mm) 270/320/420/470/620
梁対応
サイズオーダー 上置き、フィラー扉、サイド化粧パネル
カラー 17色
昨今のニーズを踏まえたすえ木工の集大成

現在、壁面収納家具でもっともシェアを握っていると思われるのが岡山県のすえ木工です。そのすえ木工の最新モデル「ユーストレージ」は昨今の収納家具のニーズを反映したスペック&ラインナップとなっています。

何と言っても、高さ、奥行、カラーバリエーションも豊富です。これで30万円を切る価格からなら、ほとんどの方が「これで良いんじゃない?」と納得できるラインナップだと思います。

MGver3(エムジースリー)

メーカー すえ木工
価格目安(千円) 409~582
高さ(mm) 本体:495/720/1800
全体:2000~2690
奥行(mm) 320/470
梁対応
サイズオーダー 上置き、フィラー扉、サイド化粧パネル
カラー 10色
すえ木工のロングセラーモデル

「エムジースリー」はすえ木工のロングセラーモデル。オプションでダウンライトが取り付けられたり、TVボード用化粧枠や化粧用サイドパネルがあったりと、かなり上質感を引き出せるように配慮されています。またマジックフィラー(扉)をセットすれば、見た目もスッキリ、フロアワイパーや掃除機などを収納するのにも便利です。

すえ木工の壁面収納の中では珍しく幅30cmタイプがあるのも特徴のひとつ。これにより、サイズオーダーをしなくても10cm単位のサイズ調整が容易になります。

Miel-3(ミールスリー)

メーカー すえ木工
価格目安(千円) 408~553
高さ(mm) 本体:495/1650
全体:1850~2540
奥行(mm) 420
梁対応
サイズオーダー 上置き、フィラー扉、サイド化粧パネル
カラー 3色
女性らしいフェミニンな印象の壁面収納家具

「ミールスリー」もすえ木工の定番商品。本体高さ1650mmと低く、デザイン的にも一般的な壁面収納家具とは異なり、圧迫感を感じさせません。扉の色だけでなく、取っ手の色も選ぶことができるというのもユニークなポイントと言えるでしょう。

以前はラインナップが少なく、使い勝手は二の次の感があったのですが、現在はすえ木工の他の壁面収納と比べても遜色ないと思います。

MATERIA 3(マテリアスリー)

メーカー すえ木工
価格目安(千円) 351~554
高さ(mm) 本体:370/700/865/1690
全体:1770~2580
奥行(mm) 320/420
梁対応
サイズオーダー マジックスライドシェルフ、上置き、フィラー扉、トールドア、サイド化粧パネル、天板
カラー 2色
私が店員ならとりあえずはコレをオススメ

「マテリアスリー」と他のすえ木工の壁面収納との最大の違いは、表面材がプリント化粧紙ではなく天然木(突板)を採用している点です。ぱっと見た目には素人では分かりにくいですが、やはり天然物と人工的なものでは玄人目にはまったく違います。しかも高級感を演出するオプションが豊富で、全体的にラグジュアリー感があります。

サイズオーダーが可能な天板を組み合わせることでデスクスペースやニースペースを設けることができるというのも特徴です。

PJ(ピージェイ)

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メーカー パモウナ
価格目安(千円) 398~457
高さ(mm) 本体:440/720/1720
全体:1800~2610
奥行(mm) 420
梁対応
サイズオーダー 上置き、フィラー、サイドキャビネット、サイドドアフィラー、サイド化粧パネル
カラー 4色
食器棚のノウハウを活かした壁面収納

パモウナは食器棚を中心にハイクラスの箱物家具を製造しているメーカーです。そんなパモウナの「ピージェイ」は表面材にオレフィン化粧合板を使い、引出しもフルスライドレールを備えるなど、食器棚でも強みを持つお手入れのしやすさや耐久性が大きな特徴となっています。

また、ロー、ミドル、ハイの高さの異なるバリエーションを組み合わせることで、リズム感のある家具レイアウトを実現することが可能です。

CUBIOS(キュビオス)

メーカー パナソニック
価格目安(千円) 約300~500
高さ(mm) 本体:380~2484(7サイズ)
全体:1788~2784
奥行(mm) 約300/約450
梁対応
サイズオーダー ユニット、フィラー、カウンターなど多数
カラー 12色
取付工事が必要で高いが、それ以上に満足度は高いはず

ここまで紹介した壁面収納家具は基本的に据え置き型です。一方で、パナソニックの「キュビオス」は据え置き型も可能ながら、壁に貼り付けるようにレイアウトすることができるのが大きな特徴となっています。そのため、壁さえシッカリしていれば(より正確に言うとキュビオス用に下地を作っていれば)、意外と低コストで導入できます。

もちろん品質も使い勝手も良いです。特に配線のことは十二分に考えられています。このあたりは家電メーカーならではですね。ちなみに、キュビオスは以前に収納マンがプロモーションをお手伝いさせてもらったことがあります。

 

まとめ

つまるところ、どれが良いかというのは、さすがの収納&家具のプロの収納マンでも言うことは出来ません。一般的にはまず予算ありきでしょうし、何をどれくらいどのように置きたいかにもよりますし、デザインの好みにもよるからです。サイズもピッタリ収まったほうが気持ちが良いと思います。

しかも、今回取り上げた壁面収納家具以外にもたくさん同様の商品はあります。実際、この手の商品は以前まではほとんど家具店に置いておらず、収納マンもディノスやベルメゾンなどのいわゆるカタログ通販に頼ってました。でも、その当時の壁面収納家具というのは本当にお粗末なものが多く、本当にカラーボックスに扉が付いたような程度でした。

しかし、時間の経過とともにカタログ通販の商品も良くなり、それまで静観していた家具メーカーも商品を開発し出したんですね。ですから本当にここ10年くらいの話なんです。そもそもの話で言えば、壁面収納家具の定義すらハッキリしないのですから。

そんなわけで、これからもどんどん壁面収納家具というジャンルの商品は多様化すると思いますし、機能や品質も改善され、選択肢は広がると思います。しかし、根本的なところはずっと変わらないと思います。

「収納家具を買って根本的な収納の問題が解決することはない」

収納の根本的な問題を解決するには、考え方、モノとの付き合い方を見直すしかありません。それさえ忘れなければ、今すぐにでも良い選択が出来ると思います。

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